ある日、もう若くはないわたしなのに、とあるコンコースで、ひとりの男が寄ってきた。自己紹介をしてから、男はこう言った。「以前から存じあげてます。若いころはおきれいだったと、 みなさん言いますが、お若かったときよりいまのほうが、ずっとお美しいと思います、それを申しあげたかったのでした、若いころのお顔よりいまの顔のほうが私は好きです、嵐のとおりすぎたそのお顔のほうが」
わたしはよくいあの映像のことを考える、いまでもわたしの眼にだけは見えるあの映像、その話をしたことはこれまで一度もない。いつもそれは同じ沈黙に包まれたまま、 こちらをはっとさせる。自分のいろいろな像のなかでも気に入っている像だ、これがわたしだとわかる像、自分でうっとりとしてしまう像。
マルグリット・デュラス~愛人 より
あんまりh3と変わりませんが、ちょっとだけ、下のラインの色が薄いです。意味あるのか?
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